先日どなたかのカメブログを見ていて、気がつきました。ちびこの甲羅が白くなっていくのは水カビ病の菌が原因じゃないかと。以前に動物病院に行った際、菌の名前まで教えてもらえませんでしたが、その方のブログと症状が似ているように思い、参考に治療をしてみました。メチレンブルーで薬浴させて、青く染まったところをカッターの背で慎重に削るっと…。こうしてブログに情報を載せて下さる方がいるので、大変助かります。私は亀の甲羅の構造について、きちんと学ばずに削ったせいか、一部削りすぎて痛々しいです。途中から甲羅がパリパリと剥がれる部分があったので、剥がしていました。まるで拷問です。削り過ぎた際は口から泡を吹いていたので、わっ!やり過ぎた、やり過ぎた、やり過ぎた!と焦りましたが、大丈夫。生き物は想像より頑丈にできていますので、甲羅がきちんと戻るか心配ですが、真っ白になってしまい、他の二匹にうつることを考えると、多少欠損したとしても、これをする意味はあると思います。
これが正しい治療法かどうかは不明ですので、同じ症状の方が試される場合は、あくまでも自己責任でお願いいたします。
昨日は日本カメ会議に参加してきました。会場はほとんどカメに関わる研究をしている男性でいっぱいで、小心者の私は講演を聞くだけでさささっと帰りました。ダニ学者の五箇氏のお話が非常に興味深く、また思い出し笑いするくらい面白く、ファンになりそうです。うちにはテレビがないので、この方が有名人だとは知らなかったのですが、あんなに面白ければテレビでも人気がそりゃでるわと思いました。
ミシシッピアカミミガメが在来種に脅威を与えている外来種なのに、なぜ輸入禁止しないか、またミシシッピアカミミガメがなぜ世界中に広まっているのか、背後に随分これでお金儲けしてる人達がいるのかな?と前々から不思議に思っていましたが、ミシシッピアカミミガメが世界80カ国以上に広まった経緯は高田爬虫類研究所の安川氏、輸入禁止にできない理由は国立環境研究所の五箇氏の講演を聴いて納得しました。ここからは五箇氏の講演について書きます。WTOの加盟国に適用されるSPS協定というものがあり、WTO加盟国は外来種規制をする際に事前に加盟国に通知し、認められなければならず、それには論文で国際的に認められるような科学的根拠が必要で、認められない場合、輸入を自由化しなければならないとのこと。つまりミシシッピアカミミガメを輸入禁止にするためには、日本の在来生物にどのような悪影響が出ているかを研究者が世界的に認知度されるレベルまで上げなければならないということです。それが基本条件としてあり、その上輸出国、輸入国の力関係も作用すると。ミシシッピアカミミガメの対日マーケット規模が知りたいと思いました。研究者でも政治家でもない私はこれには、貢献できないので、せめてミシシッピアカミミガメは外来種であり日本の在来種を脅かしている生き物であることを少しでも多くの人に広めたいと思います。
さて、五箇氏の講演が面白かった最大の理由は、実際に物事を動かすための視点が入っているからです。もちろんテーマが「なぜ、ミシシッピアカミミガメの輸入は止められないのか?」ですので、まあ当然なのかもしれませんが、外来種が在来種にどのような影響を与えているかについて淡々と述べるというより、ミシシッピアカミミガメは悪影響を与えているはずなのに規制がない、この問題を解決するには何をすればよいのかをはっきりと示していました。
久々にとても充実した土曜日となりました。このような素晴らしい会議を実施いただき、また一般人にも門戸を開いていただき感謝です。
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