飼育環境がどこか間違っている!ということで庭を造ったのですが、庭に入れたらカメが割と楽しそうに見えました。大きな岩に上って二回ほど落ちてひっくり返っていましたが、三回目以降はちゃんと坂の勾配を下ってくるようになりました。水槽だとヒーターの上にべったりであまり動きが見られなかったのですが、庭だと活動的になっています。最初は土もいれず箱だけだったのですが、それだと箱に四方に行って外に出ようとするのか、体を精一杯伸ばした後に静止していました。甲羅干し中か?というほど静止していました。ところが土を入れ、池を作ったところ徘徊が止まったようです。カメが普段より落ち着いて見えました。そこで一晩庭で寝かせてみました。なんとなく、このスタイルの方がいいのではと思えてきました。水の中で寝る時と土の上で寝る時とどちらもあります。この調子で行けば水カビ病とは無縁のように思えます。水場自体が少ないことで問題はあるのでしょうか?
というわけで、しばらく箱庭スタイルで飼育してみたいと思います。問題は現在使用している鉢受皿だと水深がちょうどカメの甲羅が隠れるくらいで低いこと、そのためヒーターが持ち上がってしまわないか心配なこと、餌をあげたらすぐ水を替えてあげないと汚れの濃度?が濃くなることです。今のところ背も小さいのでよじ登って出る可能性は低く、またお手製の網とサービスでついてきたワイン箱のふたがなぜかうまい具合に二つに分かれているので、半分ふたをした感じで出かければ大丈夫かと思います。水場が少ないせいなかのか、28度以上で管理していた水槽と違い気温に触れる度合いが高いせいかよくわからないのですが、陸場でよく眠ります。よく眠るので生きているのかまた心配になります。人間も赤ちゃんの時は良く眠るから大丈夫とつぶやきながら除いてみると、片足踏みをしているので、生存確認ができます。この片足踏み、ニホンイシガメ自体がよくやる行動なのでしょうか?とってもかわいいです。人間でもたまにこういう人いますね、寝てる時足の親指だけ動く人とか。それも結構かわいいですね。
箱庭を少し変更しました。土が足りなくなってしまったので、大きな石の裏あたりが中途半端になっていますが、ミニ水場を追加し庭らしくなってきました。失敗したなと思うのが石の色です。薄い緑の石なんですが、明る過ぎて浮いてしまいました。やはり水場のプラスチックがいやなのでガラスの器を探してこようと思います。しかしヒーターを入れてしまうとこれよりも残念な見栄えになります。それはそうと肝心のカメはこの住まいをどう思っているのでしょうか?よーく見てみると左上の隅っこでお休み中です。
昔テレビ番組の「情熱大陸」で東山動物園の再生への取り組みを放送していました。施設の構造を変えてあげること等によって動物本来の動きを取り戻すというものです。最近ネットで日本の熊公園が動物愛護の国際団体によって非難されている画像を見ました。動物を飼育することについては色々と考えずにいられません。今回カメ、生き物を飼うことについて相当悩みました。犬と猫を除いて、私が動物だったら飼われたくないなというのが正直な気持ちと住宅事情により、長い間ペットを飼うことをやめていました。私だったら檻やかごに入れられたくありません。会社員生活で毎日同じ時間に同じ場所でビルという箱の中にいるのですら結構苦痛ですから...それでもニホンイシガメは本当に愛くるしく、1年間かけて一度諦め、今回悩んだ末に飼うことにしました。毎日きちんと世話ができるか、水換えができるか、2週間くらい旅行に行けないがいいか、カメはのんびりしているし、あまり動かないからかわいそうじゃないかな、江戸時代からペットとして飼われてきたからいいかな?最終的にニホンイシガメを買うことによって、自然界では少なくなっているニホンイシガメの総体数の増加に貢献できる、種の保存に貢献しているという理由をつけて今は納得しています。そしてこの個体に関しては、あのままだと水カビ病で死んでいた可能性が大きいように思えます。将来、繁殖させることができたらいいな...などと妄想を始めました。
それにしても夜につけている赤い保温ライトは60年代エロス(?)な匂いがします。いいですね~。
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